福井に藤井風を見に行ったら登山が趣味の人間の気持ちが分かった回
藤井風LASAツアー福井2023/1/29の話。ネタバレ含有。それはそう。
アリーナツアーの概要を見たときから、冬の北陸行きたくね?と思ってサンドーム福井のチケットを無事ゲットした。
ぼく「1月末、福井に行こうと思うんだよね~雪やばいかな!まったくすごい季節にやるもんだよねえ」
金沢在住知人「サンダーバードが動くかどうかは賭けだからね」
ぼく「おk❕徳積むは❕^^」
それから私は転職先の仕事に励み、有馬記念をまあまあちゃんと当てたときにはヤバいかと思われたが真っ当に生きていた。
そして時は1月、10年に1度の最強寒波襲来ーーーー
前乗りも考えてたけど前の日はゾフィーの単独に行きたかったので✕。
徳が足りず私も来世はきっとサバ…と思われたところ、なんとかJRが動く程度には回復し、福井にたどり着いた。
サンドーム福井までは福井駅から鯖江駅までJRで移動することができる。
そして鯖江駅からはおよそ20分の徒歩。これがすごい。絶妙にバスなどもないため、タクシーか闊歩かの2択。歩道に積もった雪はなんとかひとが歩くところだけ雪が除けられ踏み固められており、ぞろぞろと列をなして歩く。このときもみぞれっぽいものがひたすら降っていたけれど、案外寒くなかった。風があんま強くなかったからかな。このエントリで風(気象)の話すんの難しいねんな。
無降雪地帯代表としてはほぼ初めての経験で、ワクワク感すらあった。
今年のツアーについては、これが終わったら今年はもうライブありませんということだったので、パナソニックスタジアムからのスパンの短さ的な反動もあり結構寂しいような感じだったけれど、終わってみると本当に今の有りもん全部乗せって感じで満足感と納得感に圧倒された。かなり好きなライブだった。
開幕チャリ登場、それは小田和正じゃん。
それでは、のオケに乗せてチャリに乗ってお手振りしながらアリーナの中を走ってくる藤井風、めちゃくちゃ”らしくて”いい。スタンドだったけどドームのつくり的にかなり近いのでよく見えるなあと思っていたら、前の席のファンボが手合わせて拝んでたのが良かったです。遊行か?
というか、この音源がめちゃくちゃいい。歌声無いとこんな感じなんだなあと沁みたりして 映画館で聴きたい感じのやつ。
SSAだとさよならべいべでもチャリで場内1周してたらしいですね……小田和正だな……
LASAアルバムメインのツアーでさよならべいべがセトリ入りしてくるの嬉しい。ライブの盛り上がり曲といえばまあそうなんだけど、ただ毛色が違うだけでなくやはり“特別”だなあと思うし単独ライブで末永く見たい曲です。
♪新しい扉を叩き割った、のとこのドラムのリズムで一緒にドコドコする癖が治りません。
盛り上がりという点ではdamnがめちゃめちゃ化けていると思うんだ…ポップチューンだから当然といわれればそれまでなんだけどライブだとあまりにも楽しくてすごい。
まずイントロのベースとドラムのアレンジだけで息止まりかけた。ウッドベースかっこよすぎて本当にめっちゃでかい声でオイオイオイオイえ~~~❣ヤッターーーーーーーー!‼!、‼‼て言いたかった。言ってたかもしれない。ごめん、怖いよな。ちょっと声出てるとかじゃないもん。意思剥き出しで喋ってるもん。
ピアノ弾き語りセクションからバンドセクションになる1曲目にこれぶち込まれて上がらん奴おったら一旦私が話聞こか?といった気持ち。
この曲は本当に3サビが好きでのう…
we'll just dancing away from bullshits ahead ←ここ口ずさんでるとき最高になる へへ
そしてタイキさんと小林さんがちょいちょいあの円形ステージで駆け跳ね回ってくれるの、“嬉しい”以外の感情がなくなってしまう。なんだろうな……なんであんな嬉しいんだろうな……感謝します
ヤフさんも何なん(そういえば読み上げる際の正式は「なんなんわら」なんだな…さすがに草および単芝ではないか)で歩いてくれてありがとう
そいえば佐治さん参戦見れてラッキーだったな~複数会場行くと聞き比べなんという贅沢なことが起きるんだな…
優しさの軽やかアレンジめちゃくちゃ良かった。原曲のクソデカ感情みがゆるく脱力しててとても心地よかった…。ライブアルバム出しません?ご検討のほど…。
死ぬのがいいわ 正面でしたアザス ウッス
さすがにパフォーマンスとして紅白が最終形態だと思ってたけどあの先があるんだよな……ぶっ倒れたまま青春病口ずさみだしたときさすがに震えて青春病の1番とかたぶんずっと口開けて見てたんだけどあれ誰が考えたんだ やりすぎだよ…………(最大の賛辞)
煮え沸る赤照明でこと切れたかと思いきや顔も上げずにそのまんま
(ぼそぼそと)
「青春の病に侵され
儚いものばかり求めて
いつの日か粉になって散るだけ
青春はどどめ色」
(こっから原キー)
「青春にサヨナラを」
でいきなり明るい水色の照明に切り替わってさっさと立ち上がって行ってしまうやつ………………いいな…………俺もやりたい……(そうですか…)
てかあんなぶっ倒れたまんまで急にあんな延びやかな声出るんだ 伊達に寝そべり配信やってないか。
MCがねえ…良さが増してたんよな……。
あの口調でただただ素直なノンデリ発言(捉え方)が出てくるの笑ってしまう。
「福井になんの印象もなかったんですけど…」←wwwwww
点呼
「子ども〜」\はーい/「カワイイカワイイ」
「年寄り〜」\はーい/「元気の良いことで…可哀想に…違う、カワイイ」
「若者〜」\はーい/「(ギャルピ)」
「あとなんや…初老❕中年❕」\はーい/「はい。よくわかりました。カワイイ」
もう芸風きみまろなんだよね。最後もうアレクサみたいな対応してるやん。トークではきみまろになりデカい会場では小田和正になるという学び。
そのあとどっかで「ホントに皆さんがあったかくて可愛く見えるんですけどそれはわしがあったかくて可愛いということでもあるし…」みたいなこと言ってた(映し鏡的な話をしようとしてる)のがめちゃくちゃ良かった。
この精神性は取り入れたいよなあ…。ちょっと嫌なことあったら相手にswitchのコントローラー半分だけ壊れろとかドリンクバーで原液が一生出ずに水だけ出ること祈るのは本当にやめにしたいんよ。私だって。暖かくて可愛い人間になったほうがいい。
たしか旅路の前でも「皆さん人生お疲れ様です…」って言ってたのも今日の客全員が「あれ?我々もう“終わった”んかな?」と思ったかな…。
実際みんな人生おつかれではある。
ちょっとそういう重荷を下ろすためにこういうところにみんな来るわけでね……雪中行軍をしてでも……登山が趣味の人間の気持ちに今ようやく追いつけた日となりました。
根が引きこもりなので、そんなしんどい思いして景色見なくても達成感得なくてもなんか平地で代替可能やろと思ってたんですけど、違うんだよな。そこ、その場の空気に音に熱に振動に意味があるんだよな。オタクは理解(わか)った。
なお雪中行軍、帰りがさらにいろんな意味で厳しく八甲田山の4文字が頭に浮かんでいたのだけど、そばを歩いてて途中からお喋りするようになったマダムが「こんなところまで来れちゃったら私これからどこにでも行けるわ!」と明るく喋っていたのが大変印象的。確かに………自分が情けねえよ俺…………24歳そこそこ元気に生きます
あと…なんか途中で龍が如く参戦すんのかな❓みたいな映像なかった?あのブリッジは一体……❓幻…❓神室町に藤井風はまずいですよ
あの映像マジで1回全員に見てほしい 全員 文脈とか特にないあのブリッジ 誰のディレクションか存じ上げないけど「俺の考える最強の藤井風」みたいなやつ
私はあれをオモシロだと受け取ったんですけど……解釈お待ちしております
多少の謎を残しつつ、気持ちが不思議と軽くなるいい夜でした。
次の機会がいつかは分からないけどきっとまた新たに食らわせられる衝撃に期待しながら待ってます。